Tarot Card Reading & Healing Mitsuki Healing

タロットカード「愚者」 解釈・鑑定例


タロットカード大アルカナの世界観について、私なりの解釈でわかりやすくご紹介します。

一般的に幅広くご使用されている「ウエイト版(ライダー版)」を使用しています。

あくまでも「私のリーディングにおいて」という事なので、これが全てではありません。

鑑定結果で理解を深めたいと思った時にご参考になさって下さい。

 

 

0 The Fool

「愚者」

 

カードに描かれているもの

 

・「0」という番号。

・崖の上に一人の人物が空を見上げ歩いています。

・白く輝く太陽の光が燦燦と彼に降り注いでいます。

・彼のお供はどこからともなく付いてきた一匹の白い犬。

・旅に出るには少ない荷物と片手には一輪の白い花。

・山登りにはあまりにも風変わりなコーディネート。

・遠くには氷山が連なっているのが見えます。

彼はこれからどうするんでしょうか。

立ち止まるのか、それとも前進するのか・・・

 

絵から読み取る意味・解説

 

まず、「0」という数字。

大アルカナの一番初めに位置付けられ、まだ何も無い状態を表しています。

「愚者」とは中世ヨーロッパの貴族おかかえの道化師をイメージしたカードと言われています。

彼らは一般の人たちが守らなければならない日常のルールに縛られることのない特別な存在であり、いつも冗談を言っては人々をからかっていました。

そんなところから何事にも囚われず、何事にも縛られない、自由で予測不可能であり、無限の可能性を感じる事ができます。

この世には確実に決まっている事なんて無い。どんな事が起こるかわからないという事を表している。そんなカードです。

 

そして、あちらこちらに描かれている白いモチーフ。

これは純粋さを表し、生まれながらの自然で無垢な状態をイメージする事ができます。

赤ちゃんが産まれる直前の、この世に出ようと産道を通っている時。

それは何の不安も先入観も持たずに、本能に従っているだけという感じではないですか?

氷山は経験や苦労、試練などを表しますが、彼はまだそんな所にはいません。

このカードが出た時は、一旦いろんな思いや不安を置いてみて、何が起こるかわからないというワクワクするような感覚で物事を見るように。

貴方の出した答えが常軌を逸していたり、馬鹿げていると感じてもそれを信じて従うようにとカードは伝えているのです。

 

鑑定例

※鑑定例の掲載は、個人情報が特定されないよう配慮・ご本人による文章の確認のうえご了解を頂いております。

 

 M.T 様の場合(60代・主婦)

子育てが終わり自分の時間が増えた事で、以前からの趣味である

パッチワークを再び始める事にしました。

最近ネットでハンドメイド作品を販売するサイトの存在を知り、とても興味があります。

店舗を構える訳ではありませんが、若い頃の夢だった自分のお店を持てるという事に惹かれています。

でも、自分の作る物が人に気に入って貰えるのか、販売して売れるのかと、いろいろ考えるとなかなか行動に移すことが出来ません。

何かアドバイスして頂けないでしょうか。

 

そんなお悩みのご相談に対して「愚者」のカードが出てきました。

M様 こんにちは。

子育てに一生懸命時間を費やし、お子様が独立されたという事で、

ちょっと時間にも心にもポッカリと空白が出来てしまったご様子ですね。

パッチワークがご趣味との事、不器用な私にとってはとても羨ましい!

コツコツと根気のいる作業ですよね。

私も苦手だし、誰もが出来る事ではありませんよ。

それではM様の願いが叶うように、カードを読んで行きましょう。

結論から申し上げますと、「愚者」になってみよう!という事です。

「今からそんな事考えてもしょうがないじゃない。自分の好きな物を作ればいいんだよ。」

そんな風に言っています。

 

純粋に沸き上がった思いは「若い頃からの夢であるお店を持つ事」ですよね。

でもご相談の途中から「お客様に作品をご購入頂く」という事に

目的がすり替わってしまっているように感じました。

今M様が悩んでいる事は、ご自身の自信の無さからくる不安だと思っているかもしれませんが、

これはご自身が主体の思考ではなく、相手が主体となった思考が始まっているから。

まだ見ぬお客様に心が支配されている状態なんです。

万人に気に入って貰う事が必要ですか?

出品した作品が全部売れなきゃ失敗ですか?

今やりたいと思っている気持ちを大切になさってください。

みんなにうける商品はもうすでに溢れていますし、自分のセンスでない作品にご自身は満足できるでしょうか。

そもそも、そうするならM様のお店である意味が薄れるのではないのではないですか?

M様のお店なんですから、M様のセンスで楽しみながら作品をただ作る事を心掛けて下さい。

そうして続ける事が、たくさんの人にM様の存在や作品を知って頂く事に繋がっていくと思いますよ。

「どうなるかわからないんだから、やりたい!と心が感じたならやってみようよ。」

と愚者のカードは伝えています。

結果や周りを意識するのではなく、自分自身の心の声に耳を傾ける事が大切です。

 

M様のご活躍を心からお祈りしております。

 

鑑定後の考察

何かを始めようとする時に、やりたい!のような「欲求」の気持ちと、自信が無い・・・のような「制御」の気持ちが混在します。

まるで自分の中で綱引きをしているように、行ったり来たりする感情。

これって、願望に対して最悪の事をイメージする事による、失敗という恐れから逃れるための保険のような思考ですね。

こういう風に考えること自体は悪い事ではありません。

それが、良いように進めば万全の備えに繋がります。

けれども、それが悪い方に進むと諦めに繋がってしまいます。

前向きな思考がストップしてしまい、どんどん不安が増幅してしまうんですね。

これでは一歩も動けなくなりますよね。

まだ何も起こっていないのに・・・。

 

そんな時、「愚者」のカードを思い出してみて下さい。

 

彼の足元は崖のように見えていますが、ここが数十メートルもある崖の上だと思った方もたくさんいらっしゃるんじゃないでしょうか。

でも、わずか数十センチの段差だったら?

 

見えていた世界が変わってきませんか?

 

先の事なんて誰にもわからないんだよ?

悩んでないで心のままに、純粋な気持ちでまずは歩き出そうよ!

そんな声が聞こえてきそうですね。

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