全体的な印象として思考を表すソード（剣）と情熱や意思を表わすワンド（棒）のカードが多い事から、ひとつの希望に向かってヤル気は充分にありますが、どちらかと言うと頭で考え過ぎているという風に感じました。

頭のいい方なんだなぁっという印象です。

この問題の核心である所に「ソードのペイジ」（2段目真ん中）これはどういうことかというと、この問題は頭だけで考えると迷走する可能性があるという意味があります。

頭のいい少年ですが、まだ未熟故に理屈と現実が合わないと、持っている剣をふり下ろすような危さを持っています。

そういう事から空想よりも実践で経験を積む事が大事だという事が読めます。

そしてＴさん自身の意識の所に「ソードの８」（上の左側）

これは思考で自分をがんじがらめにして身動きが取れない状態を表します。

今のＴさんは頭の中でいろんな事を考え過ぎて、ブレーキがかかっている状態なのかもしれませんね。

ここで関連のあるこの問題に対する期待や恐れの所に「ワンドの９」（右側の上から２枚目）このカードは、過去に負った傷を再び負うのが怖くて目の前に防御壁を作って、隙間から様子を伺っているのを表しています。

この２枚のカードからも、今すごく不安を感じて居る事は感じ取れます。

先ほどＴさんの意識ではと申し上げましたが、もっと深いところ、潜在意識（無意識）のカードに「ソードの５」（一番下の真ん中）

このカードは一言で言うと「勝負」を表しています。

この問題の深いところにあるのは、誰かに対する勝ち負けの部分があるのかなぁっと感じたりしたんですが、如何ですか？

誰かに迷惑がかかっているから、誰かに認めて欲しいから、誰かに負い目を感じるからというような思いが自立への原動力になっているという事はありませんか。

こういう所から、「失敗できない」気持ちや「完璧さ」を求めて色んな事を想定して準備したいという気持ちに繋がっているのではないかと感じました。

物事を始める動機はネガティブなものじゃない方が成功確率は格段にあがります。

本当にしたい事、自分の特性が合っているというような「自分が主体」の動機であることの方が望ましいですね。

自分では客観視がなかなか難しいと思いますが、Ｔさん自身はこの問題をどのように見ているかというカードに「ワンドのナイト」（右側一番下）

このカードは情熱的ではありますが、まだまだ若いという事もあり、思いだけで突き進むという所があります。

やりたい事が見つかったＴさんは、今とてもこの事に対して熱い意志を持って取り組んでおられますが、あまり周りや自分自身を客観視できていない状態かもしれません。

このままの状態で進まれると近い未来のカード「カップの７」（真ん中3枚の右側）のように、あれもこれもと妄想的に願望が浮かんでくるものの、そうするうちに自分を見失い、どれも掴めなくなるような事になりかねません。

では、この問題に対する課題や障害のカードをみてみましょう。

これが実質的にアドバイスカードとなります。

「ソードの６」（左側の斜めカード）のカードは、誰かの助けにより、あなたを安心安全な場所に導くという意味があります。ここにもソードのカードですね。

ソードのカードは全体的に苦言を呈するものが多いのですが、このカードは救いのカードです。

この船頭の知恵に守られて喧騒としていた場所から、安心安全な場所へ運んでもらえるというもので、この事からも独りで悶々と考えながら自分自身を追い込まず、今回の場合はカウンセラーのお仕事についての知恵を持っている方、既に実践を積まれている方の力をお借りして進めて行くのがいいのかと思いました。

誰かの知恵で守られながら、荒波から穏やかな所に導いてもらう形。

ここから８月から１２月までの流れを見ていきますね。

８月「太陽」９月「吊るされた男」１０月「世界」１１月「死」１２月「皇帝」

全体的には浮き沈みが激しくなりますが、着実に前進するという印象です。

もうそろそろ周囲の人にお話されているんでしょうか、何かが明らかになるという意味のあるカード「太陽」に始まります。

しかし、「吊るされた男」の登場から、一旦立ち止まって考えるような事がありそうですね。この時期は動けないという事を受け入れる事が重要です。自発的に動かないという意味もありますので、もしかすると変なプレッシャーを感じて動けなくなるのかもしれませんね。

その中でじっくり考え「世界」のカードが表すように、整理が付き、Ｔさんの中での完成形が出来上がるのが10月頃になりそうです。

ちょうど秋から始めたいと仰っていたので良い流れですね。

11月に入り少し価値観や今までの経験が一掃されるような出来事や気付きがあるのかもしれません。それは自分で何かを起こすというよりも、自然にそこに行き着くようなイメージです。「死」と同じように誰のせいでもなく、誰であるかに関わりなく起こる事。この時期は簡単に受け入れる事が出来ないかもしれませんが、それを経て皇帝の12月に行き着くのです。

「皇帝」は、城を築く人ですよね。そのためには色んなものを犠牲にしたり、何かを守るための責任や覚悟が必要である事を忘れてはいけません。

この８月からの流れにより、いろいろ考えが変わる場面もあるかもしれませんが、常に目標を見失わない事で城を築く礎は出来るという事でしょう。

結論から申し上げますと、カウンセラーになる事は可能です。

Ｔさんの考え方次第では、自分が置き去りになるくらい展開も早いと結果のカードは出ています。（右側一番上）

そのうえでお伝えしたい事があります。

カウンセラーというお仕事を選んだ理由、自立したい理由を今回の鑑定を通してもう一度はっきりと言語化して心に刻んで頂きたいと思います。

そして気になる所なんですが、自分で自分を追い込み視野を狭くしているというカードが複数出ている事から、不安の根源がＴさん自身にあるという事です。

不安というものは未来に対してしかありません。

占い師がこういう事を言うのもおかしいんですが、未来は誰にもわからないし決まってもいません。

準備をするうえで先の最悪を考えるのは建設的で良い事だと思います。

その場合は不安を消すための作業に繋がるので大いに悩んで下さい！(笑)

でも出口のない不安が迷いやブレーキになるというのは本末転倒ですよね。

わからない未来ばかり見て、思いを巡らせるのは不安を増幅させる事になります。

ひとつひとつ、今に焦点をあわせて、出来る事を積み重ねる事に集中してください。

失敗してもいいんです。未熟でもいいんです。

反省して改善すればいいだけです。

そして、ダメだったとしてもこの世の終わりではありませんよ！

万が一、途中でやめてしまっても、そこまでの経験や知識はばっちりＴさんのものです。

カウンセラーというお仕事はとっても素敵なお仕事ですよね。

Ｔさんのお話で多くの方が救われる事を願っています。

ありがとうございました。