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人生の扉を開く最強のマジック【おすすめの本】


お仕事を辞めて、自分の好きな事で生計を立てると決めてから1年以上が過ぎました。

「コロナの影響もあり・・・」軽く自分に言い訳しながら引きこもりを許している自分もいる一方、蓄えを消化する生活に先の不安も感じながらいつもの「何かしないと」が顔を出し本をよく読むようになりました。

 

その中で今日ご紹介するのは

スタンフォードの脳外科医が変わった「人生の扉を開く最強のマジック」

 

 

この本に出会ったのは、私の大好きなK-POPアイドルBTSのコンサートツアーのコンセプトになっていた「マジックショップ」

コンサートのコンセプトでもありますが、そのまま「MAGIC SHOP」という曲もあるんです。

歌の歌詞だけ読んでも私の感性では漠然としたものしか掴む事ができなかった・・・トホホ・・・

という訳で、この本を手に取る事になったんです。

著者の体験が物語になっているので読みやすく、活字が苦手な私にも引き込まれるように読み進める事ができました。

 

あらすじ

 

一人の少年(著者)が大好きなマジックの道具を無くして、近所のマジックショップに立ち寄ります。

彼の生活はとても恵まれた環境ではありませんでした。

アルコール依存症の父親、うつ病の母親、貧しくて家賃が払えずいつ住む場所を追い出されるかという不安。

そんな状況とそれをどうする事も出来ない自分に対する「無価値感」「孤独感」「愛されない自分」を感じていた少年。

 

そんな時に立ち寄ったマジックショップに居たのは、留守番だった年配女性。

その女性と会話を交わすうちに、「手品のネタではなく、本物のマジックを教えてあげる」と言われます。

彼の日々の不安を消し、願望を叶えるマジック

 

彼女からの教えを身体に習慣づけるために練習を重ね出来るようにはなったものの、まだ少年である彼は一番大事な部分をあまり重要視していませんでした。

そして準備が整ったところでお願い事をします。

彼の願望は「アパートを追い出されないこと、好きな子とのデート、大学に行く、医者になる、100万ドル、ロレックス、ポルシェ、豪邸、島、成功」でした。

今すぐ解消したい不安ということで「アパートを追い出されないこと」を頭の中で繰り返すうちに、それが現実になった。

その時、彼は強く願えば願いは叶うということを確信したのです。

そうして次々と願いを叶え、富も成功も手に入れ脳外科医になった彼の身に降りかかったのは、全てを失うという試練

 

彼女は当時こう言いました。

「このマジックを使う前に、心を開いて、何が欲しいかをよく知らなくちゃならないの。本当に欲しいものを知らずに、欲しいと思い込んでいるものを手に入れたら、欲しくないものが手に入ってしまうの」

その経験を通して見えてきたもの、少年の時に見落としていたものを知る事が出来るのです。

 

この本が伝えたい事

 

本を読み進めて行くうちに、今で言うところの「マインドフルネス」がどういうものかという理解が深まりました。

そして、それを通して本当の自分の欲しいものを見つけ、願う事で現実が変わるという事。

そこには少年が見落としていた、目先の自分の利益ではなく、人間本来の本能である「共感」と「利他」を満たす事が重要だという事。

人間は生まれながらに「愛」を持ち、他者に喜びを与える事が自分の喜びであるという本能がある。

経験を通してそれを制限してきた私たちに、本来の自分のありのままの姿を思い出させてくれる彼女のマジック。

そこにたどり着けないうちは、一見成功したように見えていてもそれはまやかしであるという事。

真の願望実現は共感と利他精神の向こうにあると教えてくれています。

 

おすすめポイント

 

〇マインドフルネスの根本的な考え方がわかる

〇マインドフルネスの詳しくわかりやすいやり方がわかる

〇人間が持つ本来の本能であり、願いの真髄がわかる

〇著者の実体験を元に書かれているので具体的でイメージしやすい

〇人間=自分の願いを「共感」「利他」というフィルターで見てみると今まで見えなかったものが見えて来る

〇さすがBTS!と改めて感動する事ができる(笑)

 

さいごに

 

この本を読んだ時の私は、まさに少年の頃の著者のように目先の事しか見えず悶々とした日々を送りながら、「人が嫌い」になり、ほとんど引きこもり状態で常に外側に敵を作っては要塞の中で震えているような感じでした。

「私は何の役にもたたない」「私は愛されていない」「何がしたいんだろう」

そんな卑屈な感情にがんじがらめになっていたように思います。

人間の本能は「共感」と「利他」

これだけで何かハッとさせられた感じでした。

私の中にもそんなものがあるのかと最初は疑っていましたが、それを受け入れる事でガチガチに固められた私の砦は少しずつ崩されていったような感じがします。

そこで見えてきたものは、自分以外を悪者にして「自分の出来ていない事」や「出来なかった事」を正当化しながら生きてきたということ。

これでは敵が増える一方で、生きづらさが増すばかりです。

本当はずっと愛を与えられてきたのに、私の色眼鏡はそれを悪意に見せて受け取らない事を選んできたんです。

本当にバカな事をしてきたなぁっと後悔しますが、そうも言ってられません。

気づいたからには、そのような考え方の癖を直さなくちゃいけませんね。

何回もこの本でマインドフルネスの練習をしたいと思います。

私の人生を変えてくれる、まさに「マジック」な一冊となるでしょう。

 

とても暖かい気持ちになれるし、視界が澄むような感覚を体験したい方はぜひ手に取ってみて下さい。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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