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タロットカード「女教皇・女司祭」 解釈・鑑定例


タロットカード大アルカナの世界観について、私なりの解釈でわかりやすくご紹介します。

一般的に幅広くご使用されている「ウエイト版(ライダー版)」を使用しています。

あくまでも「私のリーディングにおいて」という事なので、これが全てではありません。

鑑定結果で理解を深めたいと思った時にご参考になさって下さい。

 

 

2 The High Priestess

「女教皇・女司祭」

 

カードに描かれているもの

 

・水色の衣装をまとった女性

・背景の青(海)

・2本の黒と白の柱

・ザクロとシュロの描かれたタペストリー

・胸に大きな十字架

・ユダヤの律法書である「TORA」を手にしている

・足元に三日月

 

絵から読み取る意味・解説

 

まずパッと見た印象なんですが、全体的にブルーが基調とされていて冷静沈着で聡明なイメージを受けます。

そして、背景にはおそらく穏やかな海が広がっているようですが、何故それを隠すようにタペストリーがかけられているんでしょうか。

 

背後に広がる海は人の心に広がる無意識の世界を象徴していると言われています。

このタペストリーに描かれているザクロとシュロは女性性と男性性を表し、両側の柱にある「B」と「J」は古代エルサレムにおいてソロモン神殿の入り口に立っていた円柱ボアズとヤヒンの頭文字とされています。

「ボアズ」とは否定的な生命力を、「ヤヒン」とは肯定的な生命力を意味します。
このカードでは男女、光と闇、意識と無意識など相反するふたつのものが象徴的に表現されています。

ここで読み取れることは、目に見えるものが全てではないという事。

そして、相反するものに見えているものの根源や奥深くを知る事で、存在意義や受け入れる重要性を表しています。

 

このカードの前の「魔術師」は男性性であるアクションを表していますが、こちらは月やその姿からも女性性である潜在意識を表しています。

目に見える表面的な世界だけで判断するのではなく、その背後にある隠された世界にあるものが何なのかを知る事が大切であると伝えています。

そして何より、人間の中にある潜在意識には計り知れない能力と可能性が眠っている事を忘れてはいけません。

このカードが出た時、事態が動くという事はありません。

それよりも自分自身の直観や心に従う事が、この問題に対して今重要な事だと教えてくれています。

「教皇・司祭」が神や師の教えに従うという意味なら、「女教皇・女司祭」は自分自身の判断基準が神や師となり、潜在意識が訴える違和感や喜びに従うといったところでしょう。

 

 

鑑定例

※鑑定例の掲載は、個人情報が特定されないよう配慮・ご本人による文章の確認のうえご了解を頂いております。

 

 R.I 様の場合(30代・OL)

付き合って4年、同棲して2年になる彼がいます。

彼は1年前に仕事を辞めてから、思うように再就職が決まらず諦め気味なのか、現在プータロー状態。

優しくて楽しい人だし家事も手伝ってくれるのですが、経済的負担が私にのしかかってきて困ってます。

結婚するつもりでしたが、このまま付き合い続けていいものかどうか・・・

年齢的に子供が欲しいので、はっきりした方がいいのかどうか見て欲しいです。

そんなお悩みのご相談に対して「女教皇・女司祭」のカードが出てきました。

Rさん、こんにちは。

結婚を前提にお付き合いされているんですね。お子様が欲しい女性としては迷う年齢に近づいてきていますよね。

不安になる気持ちよくわかります。

ここでのご相談は「年齢的に結婚を意識した時に今の彼でいいのか、新しい結婚に向けた出会いを探す方がいいのか」という事ですね。

それでは見ていきましょう。

「女教皇」というカードは、ご自身の直観・潜在意識に従って判断して下さいという事を言っています。

もしも、Rさんが彼の事に対して、経済力の無さ、就活に対する熱意の無さ、ひいては結婚する気持ちに対する不安、責任感が感じられない等という思いが出てくるかとおもいますが、それが社会的・周りの目を気にした欠点だと感じているのであれば、それは貴方の判断材料ではないということ。

周囲の人は表面的な事しか見えていない状態であれこれ好きな事を言うものですし、違う面が見えれば速攻で手のひらを反すものです。

夫婦や家族の事はその当事者同士でないと解らないという言葉があるように、総合的に判断できるのも誰でもないRさんだけなんです。

彼の彼女という立場はRさんだけなんですから。

そして女教皇は「Rさんがどうなのかが一番大事な事でしょ?今はそういう視点でこの問題を見て下さい」と伝えています。

Rさんが良ければYES、少しでもご自身の心や体が反応する違和感を感じるのならNOなんでしょう。

YESなら、最悪私が彼を食べさせる!くらいの覚悟をした方が、彼に期待して委ねるよりは気持ちは楽になるんではないでしょうか。

NOであれば、一度彼にダメ元でRさんが感じている不安や思いをお話してみてはいかがですか?

ご相談内容を見る限り、2人で相談する事で改善出来る事も多いように感じました。

Rさんが優しい何も言えない性格だから、これでも大丈夫なんだと甘えているだけかもしれませんよ。

その結果で判断しても遅くはないと思います。

誤解していた部分があって解消したにもかかわらず、自分の中での「これだけは譲れない」という部分での違和感が残るようであれば、決断していいのではないでしょうか。

いずれにしても、Rさんはちゃんとご自身の人生の計画をお相手や周囲に惑わされる事なく、淡々と進める事をお勧めします。

でないと、あとで後悔したり、彼や周囲のせいにして責めたりする事になりかねません。

そうなったとしても理由はどうあれ、ご自身の決断ですから誰もRさんの人生の責任を取ってくれる事は無いでしょう。

物事を判断する主体は必ずいつも「私」にするように心がけて下さいね。

Rさんのお幸せ、かわいいお子様に巡り合える事を願っています。ありがとうございました。

 

 

 

鑑定後の考察

女教皇・女司祭のカードはカトリックでは実在しない女性の教皇・司祭が描かれています。

愚者~魔術師ときてのこの位置にある意味は、赤ちゃんが産まれて、アクションを起こす男性性に目覚めると同時に、潜在意識という能力・可能性を受け取る女性性の目覚めとも言えます。

 

赤ちゃんが経験した事もないのに、目の前に物が飛んで来たら目を閉じるのは何故でしょう。

そんな事を考えると脈々と受け継がれた叡智を感じざるを得ません。それこそが潜在意識がなせる業のひとつなのかもしれません。

「なんか好き」とか「なんか嫌い」というものも、もちろん年齢を重ねるうちに経験から培われるものもありますが、あえてそこではなく、理由はわからないけど心臓がドキドキする感覚や鳥肌が立つ嫌悪感に注意を払う事も大事だという事を教えてくれているようです。

人間の生きる世界は全意識の中の100%中わずか3~5%の意識の世界だそうです。

残りの約95%は潜在意識(無意識)と言われています。

ここにアクセスする事で人生の可能性が広がると思いませんか?

使わないとなんでも退化する一方なので、少しずつ意識を心や体の感覚に向ける事から始めてみてはいかがでしょう。

きっと今まで感じていた漠然とした違和感や心地よさの正体がわかるようになりますよ。

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