Tarot Card Reading & Healing Mitsuki Healing

タロットカード「皇帝」 解釈・鑑定例


タロットカード大アルカナの世界観について、私なりの解釈でわかりやすくご紹介します。

一般的に幅広くご使用されている「ウエイト版(ライダー版)」を使用しています。

あくまでも「私のリーディングにおいて」という事なので、これが全てではありません。

鑑定結果で理解を深めたいと思った時にご参考になさって下さい。

 

 

4 The Emperor

「皇帝」

 

カードに描かれているもの

 

・Ⅳ(4)という数字

・甲冑の上に赤い布を纏っている

・エジプト十字のアンクと宝珠

・石の四角い玉座に牡羊の彫刻

・背後には険しい岩山

・真っすぐ前を見据える初老の男性

・背景の色(オレンジ?)

 

絵から読み取る意味・解説

 

まず4という数字ですが、立方体や四角形を想像できるように安定をもたらす秩序数。

目的を達成し、それが安定することを意味します。

 

そしてこの男性の風貌を見る限り、ずいぶん経験も苦労も経た熟年の貫禄を感じます。

忘れてはならないのは、「母性」を意味する3番「女帝」の次に人間が関わるものの「父性」を表しているのが「皇帝」という事になります。

 

この男性は見ての通り、頭には王冠をかぶり、固く重厚な石の玉座に座っています。

手にしているアンクは、古代エジプトでは『生命を与える』ことを意味し、護符・お守りとして使用されていました。 宝珠は、地上を支配する帝王の象徴と考えられます。

揺るぎない自信と、王座に就いたからこその責任を一手に担い、築き上げた国の秩序を守ります。

そして、守るべきものが危うい局面を迎える時は、自らも戦い、指揮をとるという闘争心や統率力を表す甲冑をいつも装備しています。

玉座の四隅には牡羊が見えます。

牡羊は西洋占星術で始まりの星座にあたり、トップにふさわしい人であること。

そしてリーダーシップに優れている人であることを意味します。

 

背景の岩山は、「困難」を表し、皇帝という立場に対しての様々な乗り越えなければならない壁を表しています。

そして背景色のオレンジと皇帝の向きから、様々な局面から決して目を反らさず対峙する意志の強さと熱意、行動力を読み取る事が出来ます。

少々固い印象を受けますが、男性性の最たるものとはこういうイメージなのかもしれません。

 

鑑定例

※鑑定例の掲載は、個人情報が特定されないよう配慮・ご本人による文章の確認のうえご了解を頂いております。

 

 E.U 様の場合(30代・OL)

こんにちは。

顔をみれば「結婚」の話ばかりする母親にうんざりしています。

母の言うままに結婚相談所にも登録はしているものの、結婚に対してあまり関心が無いんです。

結婚が向いてるとも思えません。こんな調子で結婚がうまくいくんでしょうか。

そんなお悩みのご相談に対して「皇帝」のカードが出てきました。

Eさん、こんにちは。

30代の女性となると、なんだかご自身よりも周りがザワついてきますよね。

Eさん自身は結婚に対しては今のところ関心が薄いという事なんですね。

結婚が上手くいくかどうかは、結婚に対するEさんの向き合い方に関わって来ると思いますので、どのような気持ちでこの問題を見るのがEさんにとって良いのかを見ていきましょう。

 

力強い「皇帝」のカードが出てきてくれました。

この問題に対しては、Eさんご自身が支配者であるという意識を持って考えてみてください。

わかりやすく言うと、お母様の言うまま結婚相談所に登録されているようですが、これはお母様の支配で動いている形ですよね。

お母様の心配される気持ちも理解はできますが、周りが焦ったところでご結婚するのはEさんなので、Eさんの意思を貫かれたらいいのではないでしょうか。

 

結婚自体をするしない、時期については個人の意思やタイミングというものがあると思います。

ご自身が「NO」を出している状態では、無意識の作用がそちらを向いているので何事においても良い結果を生む事は難しいと思います。

表面上上手くいってても、精神的に疲れてボロボロになったりしてしまうかもしれません。

ここでよく考えて頂きたいのは、「人の言いなりに」という事が「人の人生に乗っかる」という事であるという事。

これをすると失敗した時に「だから言ったじゃない!」と言わんばかりにその人のせいに出来るので、考えようによっては楽ではありますが、それがEさんの望む形なんでしょうか。

 

自分の意志を持つという事は、責任を伴い、時には困難に遭遇したり失うものがあっても自分自身で乗り越えていかなくてはなりません。

ですがこちらは自分の意思を実現するためなので、目を反らしたり逃げ出したりせずに真っ直ぐに向き合う事で、必ず道は開けてくるでしょう。

 

もうひとつ少し振り返ってみて欲しいのは、本当に結婚に向いていないと思いますか?

よく聞く言葉ですが、その考えもお母様の言う結婚に抵抗しているからこそ出てくるものではないですか。

そして、何でも完璧にこなそうとする思いが作り出しているのかもしれません。

ご自身が向いていないと思う所を補ってくれる相手を探す際のポイントにしてみるといいかもしれませんね。

「2人で1つになれたらいい」くらいに思っていた方が気持ちも楽になるんではないでしょうか。

 

最後に皇帝からの言葉を送ります。

「成功を運んで来てくれるのは運命ではない、運命を決めるのは貴方自身だ!」

Eさんのご多幸をお祈りしております。ありがとうございました。

 

 

 

鑑定後の考察

このカードは男性性や父性の象徴のようなカードですね。女帝が〇の柔らかなイメージなら、皇帝は▢で固いイメージ。

ちょっとこのカード個人的には苦手です(^-^;

出てきたら怒られてるようでドキッとします。

はっきりと理由はわかりませんが、きっと私の中の優柔不断でだらしない部分が緊張するんでしょうね(笑)

 

現代風に解釈すると、企業戦士や創業者・経営者の苦悩や孤独、リーダーの役割といった社会の殺伐とした雰囲気をイメージしてしまいます。

トップたるもの、様々な重圧に耐え、自分の城を守るための多角的な視点からの秩序やルール、常に緊張感を持ち外部からの攻撃に備えるといったところでしょうか。

これはもちろん一つの例えですが、人の内面にも同じような事が言えるでしょう。

このカードが出た時は自分の人生の責任を負うという事と同時に、自分の内面に何か凝り固まった「~すべき」といったものが無いかを言われているように思います。

社会規範というか、世間一般化されたルールのようなものに縛られている事はありませんか?

そういうものに気付かせてくれるようなカードでもあると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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